本日ご紹介するのは初めてご紹介するブランド「ポリゴンバイクス」のストラトスS3です。
ポリゴンは創業1989年、30年以上のキャリアを持つインドネシアの「インセラセナ」社のオウンブランドで、設計開発から製造、組立、流通までを自社でこなせる強力なファクトリーです。
ポリゴンの年間生産台数は約100万台。日本国内で生産される自転車の総生産数と比較するとこれがほぼ同等ですのでポリゴン社の規模がわかるかと思います。
現在最も名前が売れている主力は開発力が試されるマウンテンバイクジャンルであり、多くのライダーやチームをサポートしており、特に2015以降のDHシーンでは多くの実績を残しています。
ポリゴンの名前の通り多角的にほぼ全てのジャンルのバイクを製造しており、本国のラインナップでは各種MTB、ロードの他E-bikeやタウン、キッズ、折りたたみやタンデムに至るまで他種多様に及びます。
そのなかから今回ご注文頂いたのはロードバイクラインナップの中心となるストラトスシリーズのS3。
モデルネームのストラトスは成層圏の意。モデル名として気象用語を使うのはカンパのホイールみたいですね〜
スペックは耐久性に優れたケーブル内装の6061アルミフレームに1-1/8サイズのアルミコラム製カーボンフォーク。
メインコンポはシマノのSORA、リムブレーキという非常にオーソドックスな仕様。
スポーツ車の値上がり激しい昨今、SORA完成車となれば最大手のGIANTですら14万円オーバーの中ストラトスの車両価格は107,800円(税込)。はじめてのロードバイクや通勤通学のデイリーユースにちょうど良いパッケージとなっています。
BBはJIS規格、この価格帯でSORAのホローテックⅡを採用しているのは驚き。
自社ブランドのロゴ入りコラムスペーサーなんかもこだわりが見えます。
ホイールセンターもリムテープ の幅もバッチリでした。こういう細かいところがしっかりしているのは信用できますね。
ただし低価格の要因としてカラーバリエーションが1色、国内展開のフレームサイズが2サイズしかないという割り切り方。フレーム自体に高スペックや軽量性、最高のサイズフィッティングを求めないのであればお財布に優しい良い良いチョイスになるはずです。
もちろんそのままのサイズでお渡しするのはショップとして許せませんので、今回はフィッティングのうえステム長を変更して納車させて頂きました。
塗装は自社で行われている綺麗なマットレッド×グロスレッドでインナーカラーにブルーカモフラージュの差し色という個性的でクールなデザイン。ビビっと来た方は是非ご検討下さいませ。
クラリス仕様完成車のブルー、105仕様のホワイトもなかなか良い感じです。
多くのブランドが22年2月現在この価格帯の入荷が遅れてきていますが、インドネシアのポリゴンバイクの入手が安定しているのはインドネシアやマレーシアといったシマノの生産拠点が近い事が理由かもしれません。
昨年より国内流通がようやく始まったばかりということもあって現在の国内展開ラインナップはまだまだですが、これから増加していく事になりそうです。
本国ではUCI認定フレームとなるフルカーボンエアロロードのヘリオスやストラトスのカーボンモデルなどもラインナップにあり、ブランドイメージが重要となるロードバイクに力を入れ始めたように見えるポリゴンバイクスの今後には要注目です！
GIANTやMERIDAがとった自社ブランドのイメージ向上のような動き(ワールドツアーチームへの供給など)を今後していくかもしれませんね！
詳細は公式HPよりどうぞ！→ https://polygonbikes.jp/index.html
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
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