オーバーホールのご紹介。

年が明けて寒さ厳しくなるこの頃、ロードバイクはシーズンオフという事でしばらく乗らないタイミングが増える方々から春に向けてオーバーホールのご依頼をいただいております。

という事で今回はオーバーホールの実作業例をいくつかご紹介いたします。

まずはメリダの「スクルトゥーラ4000」。1年間シッカリ使った1台をブレーキキャリパー交換のタイミングでフルオーバーホール。

一見綺麗ですが…

室内でのスマートローラーの利用も多くブレーキだけでなくハンドルステムやヘッドに残った汗が固着寸前でした。

錆びたステムボルトの交換とヘッドベアリングの清掃とグリスアップを行なって錆と固着防止。

ケーブルはフレームカラーに合わせたグレードアップの定番、日泉ケーブルの「クリアレッド」をチョイス。

バーテープ手触りの良いデダのPRESA、オススメです。

フレームやドライブトレイン周りも洗車とバリアスコートで新車同様に!

ドライブトレインも綺麗に洗浄。

ガタの出ていたR7000ペダルはR9100ペダルに交換しました。

一応念のためR7000は予備としては使えるように分解清掃も行いました。

専用工具で玉当たり調整を行います。

フルオーバーホールではパーツ全般のバラしを含んだ清掃なので、普段見えなかった傷みや錆、消耗などを発見する事ができます。

あたりまえですが、人間と違い自転車は自然に回復することはありません。

愛車の真の性能を発揮させるためにも定期的なオーバーホールでコンディションを整えてもらえればと思います。酷使されたバイクの健康診断的な意味も込めて数年に一度は受けて頂くと長く健康な状態で安心して乗って頂くことが可能ですよ。

もう一台はBHのクロモリロード「デセオ」。こちらはしばらく眠っていた状態から復活のご依頼です。

距離はあまり走っていなそうですが埃や汚れ、劣化が気になります。という事で洗車メインのライトオーバーホールとして作業お受けしました。

完成!

タイヤはパナレーサーのクラシックモデルのレースC、太めの28cへ変更。

タイヤだけでなく同じゴム類のブラケットカバー、ブレーキシューも交換してリフレッシュ!

サビの気になるボルトももちろん交換。

ギア比も一回り小さいチェンリングに変更して微調整。

シクロクロス用46Tを採用!

ハンドルの高さもアップさせて久々のロードバイクポジションを快適仕様に。

追加でご要望頂いたキックスタンドはクイックレバーと共締め式のミノウラQUS-10FK。

フレームに負担をかけずシルエットを崩さずシンプルな見た目が特徴。

こういったしばらく乗っていなかったバイクはオーバーホールするタイミングで使用方法に合わせてサドル位置やハンドル高さなど微調整してお渡しする事も可能です!

CYKICKSのオーバーホールメニューは3種類。

●ライトオーバーホール(参考基本工賃 持ち込み¥20,000〜)

洗車とバリアスコート仕上げ+消耗品交換(ケーブル、チェン、カセット、ブレーキパッド、グリップ/バーテープ、タイヤ/チューブ)

走行距離は多くないが購入から時間が経っており消耗品の交換が多い場合などはこちら。

※ハンドルステムやコンポーネントなどパーツ交換が必要な場合は別途個別工賃が必要です。

●フルオーバーホール(参考基本工賃 持ち込み¥37,000〜)

コンポ取り外しを含めた分解清掃、各部ベアリングの洗浄とグリスアップ(ホイール含む)+バリアスコート仕上げ、消耗品交換とその他のパーツ交換全般も料金内でOK。

こちらは年間5,000Km以上の走行やしばらく乗っていなかったバイクのリフレッシュなど総点検したい場合にどうぞ。ホイールオーバーホールも含みます。

●ホイールオーバーホール(参考基本工賃 持ち込み¥9000〜)

バイクはいいけどホイールのみで使いまわしていたりでホイールのコンディションが気になる方はこちら。ホイール洗浄、振れ取り、センター出し、ハブ分解洗浄。

同時作業でリムテープ 、タイヤ、チューブ交換も可能です。

毎年2月はオーバーホールのご依頼を多く頂きますのでご検討中の方はお早めにどうぞ!

本日はここまで、ありがとうございました。

スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ