KIND SHOCK LEV ドロッパーシートポストのオーバーホールのご依頼頂きました。

近年のMTBの必須装備となって久しいドロッパーシートポスト。

今回は動作しなくなってしまったという事でお預かりしたので動作確認とあわせてオーバーホールの作業をお受けしました。

KS社は古くからドロッパーシートポストをリリースしている台湾の老舗パーツブランド。

ドロッパーだけでなくリアショックユニットやスプリング、レデューサー、本国ではハンドルやステムなども手広くリリースしているメーカーですのでテクニカル情報もオープンで輸入元のクワハラバイクワークスさん経由でスモールパーツや分解図が用意されているためアフターも安心。

その複雑な機構から動作しない場合はいろいろな原因が考えられるのですが、今回は滑車の軸とケーブルを引っ張っているフックの戻りバネが外れて無くなっていたため、まずはこの2点をお取り寄せして補充。

動作を確認した後分解清掃を行い、組み付け直しを行いました。

ストラップレンチを使って分解。

シャフトやシールの汚れはそこまでひどくなかったので清掃のみで内部のパーツは交換せず。

サスペンション用のグリスを使用して再組立。

リモートレバーはドロップハンドル用のものをチョイス頂いて組み付けました。

完成!

今回ご依頼頂いたLEVは初代が2012年にリリースされたケーブル外出しのいわゆるエクスターナルモデルですが、これ以前は一般的にヤグラ側にケーブルが通っている為ドロッパーの上下動で足やフレームに余ったケーブルが擦れるなど取り回しに問題がありました。

例)KS E-ten R

LEVはその問題を解決するためアウターケースの中に滑車を仕込み、ワイヤーの引きを反転する事でエクスターナルでありながらケーブル内蔵タイプと同じく上下の動作でケーブルが動かないというエクスターナルタイプのひとつの完成形となっています。

綺麗ですね〜

複雑な機構ながら27.2ミリの細いピラータイプも用意されていますし、ケーブル内蔵ができないようなクロモリフレームにもスマートに組み付けられる嬉しいモデルです。

KSのドロッパーは最軽量のカーボンモデルからスチールパーツを多く使った廉価モデルまで約20,000円〜77,000円まで計8種類の幅広いラインナップがあるので、仕様やお財布事情に合わせてモデルを選ぶ事のできる痒い所に手が届く貴重なブランドでもあります。

ドロッパーお探しの方は比較検討お忘れなく!

本日はここまで、ありがとうございました。

スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ

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