旭日昇天。メリダ  2026モデル展示会レポート 後編

CYKICKS6周年記念のお知らせを挟んでしまいましたので少し開けてのご案内となりましたメリダの2026モデル展示会レポート後編です。

今回はオフロードモデルを中心に残り半分をご紹介していきましょう。

ディーラー目線で気になった内容を書き連ねましたので興味ある箇所だけお読みいただければ。それでは行ってみましょう。

ALL NEW DJバイク「DIRT」

まずは本国でも大プッシュのダートジャンプモデル「DIRT」が登場です。

26インチホイールのアルミフレームにシングルスピードという王道スタイル。

ダートジャンプバイクは各社散発的に発売はしますが差別化も難しく?長続きはせずひとつのモデルを1〜2年だけ発売するようなスタイルが多く、今年はメリダの番が回ってきたようなイメージでしょうか。

綺麗なグリーンクリアコート塗装

ロッキーマウンテンのFLOW、スペシャライズドのP3やキャノンデールDAVE、GTのlabombaなどマスプロメーカーのDJバイクは現在どこも生産終了していますのでダートジャンプのニューバイクを探していた方には良いタイミング。

しかし2020年ごろにはメリダもトライアル系のライダーをサポートしていながら今まで発売がなかったのが不思議…なぜこのタイミングでの投入になったのでしょうか。

普通のアルミハードテールバイクよりも頑丈に作られたメリダ 史上最高強度のフレームとトラブルの少ないシングルスピードドライブトレイン。

空を舞うようなトリックはもちろん、日常の足として走るフィールドが全て遊び場に変わるような愉快な1台です。

近隣だと8月末に新しくオープンした名古屋けいりんBMXコースをはじめ、定番の桑名GONZOパークや各務原のわたしのパークなどのフィールドで本領発揮できるでしょう。

価格は164,890円で2サイズ2カラー展開。

意外とサイズが選べるDJモデルって少ないので貴重です。

BIG-NINEシリーズ

お次はメリダ MTBの大黒柱である「BIG-NINE」シリーズ。

BIG-NINEは29インチMTBの普及に尽したバイクで市販化は2012年。選手供給とお披露目は2011年ごろからなので実に15年近い実績があるモデルです。

クロスカントリーレーシングに勝つために生まれたモデルでオフロードをいかに早く走れるかというコンセプトの元、味付はクイックで戦闘的。上位モデルは一昨年フルモデルチェンジしていましたが今年は入門グレードであるアルミのTFSフレームが新しくなりました。

2026 BIG-NINE200 価格は165,000円。3サイズ1カラー

第5世代となるBIG-NINEのアルミモデルは2024年デビューのCF5カーボンフレームやBIG-NINE liteフレームに準拠した最新のジオメトリーとなり、ステムの長さ、ハンドルバーの幅などもアジロメーターサイジングというコンセプトのもと最適化されました。

スタックはほぼそのままにリーチの増大がなされていますがBBが高くなっているので足つきは注意が必要そう。

新TFS Vジオメトリー
旧TFS IVジオメトリー

しかしサスストロークはTRモデルと同じ120ミリになった事で今までのBIGNINEよりもマイルドな味付けになっています。

フロントはboost規格ですがリア側はオーソドックスな135QRなのはコスト面での選択でしょうか。

boostだと部品が高額になるし141mmクイックブーストだと選択肢が少ないので修理のしやすさを選んだ結果のように見えます。結局いざ壊れた時135㎜のほうが延命率高いですしね。

タイヤも旧モデルの400や80と違い2.2→2.4へ変更されています。

新しいBIG-NINE TFSフレームはマウンテンバイクの冒険の出発点、週末の逃避行、学校や職場への頑丈で楽しい交通手段などなど。あらゆる種類のライダーとライディングにとって多用途で信頼できるパートナーとなります。

2026モデルとして国内展開される該当モデルは「BIG-NINE 200」のみで少し寂しいですが今後上下のモデルの拡充も期待したいですね。

このモデルの登場によって昨年までの第4世代TFSフレームのBIG-NINE400と BIG-NINE80がアウトレット価格になっていますし継続となるBIG-NINE 20MD、50D、27.5インチ仕様のBIG-SEVENと合わせると9万円〜17万円の幅に7モデルが犇めく渋滞ゾーンに。

BIG NINEの末っ子20MDは92,400円。今年からフロントダブル仕様になりました!

メリダは予算に合わせてぴったりの入門MTBモデルが選べる最大のメーカーです

ロードでは全滅となってしまったSRAMコンポ採用モデルですがBIG NINEには残っています。

BIG NINE TR8000

BIG NINE TR8000はGX eagle T-type が採用され、コンポとコーディネートされたフレームカラーが最高に仕上がっていてよろしい。

フォークがSRAMに合わせてSIDになっているからか、30,000円値上がりの968,000円(税込)です。

ピュアXCカーボンバイクのBIG NINE 3000は2025モデルを継続して販売。

多くのモデルがCUESに統一される中、アップグレードも見据えたDEORE 12sでのアッセンブルです。価格変更もなしの328,900円

ONE-FORTY シリーズ

最も売れているフルサスモデルのONE-FORTYのアルミフレームである「ONE-FORTY400」

昨年モデルからフルDEORE 12s→CUES 11sドライブトレインと SRAM DB4のミックスコンポに変更されて4万円ダウンの418,000円です。

メンテ頻度が少なくて済むミネラルオイルブレーキ!

BIG TRAILシリーズ

トレイルライドのど真ん中。昨年モデルチェンジしたBIG TRAIL300は色、価格ともの変更なしの継続販売です。

はじめてのMTBでオンロード走行を考えないならBIG NINEよりもこのBIG TRAILのほうが優しくて怖くない選択肢。

実はしっかりラインナップされているキッズモデル達

大人用のバイクと変わらない品質でサイズダウンした子供用のスポーツバイク「MATTS J」シリーズは色の変更のみで16インチ〜26インチまでがラインナップされます。

今年からリジットフォークのモデルは無くなってしまいました。

MATTSは「メリダ アドバンスド ティグウェルディング テクノロジー システム」の頭文字をとったネーミングでメリダの技術基盤である機械溶接がそのままモデル名になっている伝統的なモデル。

MATTS J.チャンピオンは世界を目指すユースにおくるキッズバイクのトップモデルでカラーも勝利の証ゴールド!

26インチホイール&120mmトラベルフォーク、油圧DISCブレーキに今年からドロッパーポストまでついた妥協なきフル装備が施された1台です。贅沢~!

適応身長は135cm〜150cmくらいまで。

以下それぞれ24インチは125cm〜145cm、20インチは113cm〜129cm、16インチは101cm〜109cmの適応身長です。

SILEXシリーズ

最後はグラベルロードのSILEX。

とはいっても今年のSILEXは今までよりも随分おとなしくなってしまっていて、GRX400の10sで組まれたカーボンフレームのSILEX4000とアルミフレームのSILEXが400のみカラーチェンジして、GRX820、GRX825で組まれた上位の7000&8000グレードは終了となります。

春に登場した新型の完全無線型1×12Di2の827系GRXの搭載バイクも発表はナシ。

TREKの新作も先日発表され話題になっていますが、昨今の世界的なグラベルシーンの盛り上がりに対して日本市場向けラインナップが縮小しているのはどうなの?

来月10月12日に行われるUCIグラベル世界選手権ではアルカンシェル奪還を目指してどんな仕様のSILEXで戦うのでしょうか…はたしてサプライズはあるのか☺

さいごに

以上メリダの日本市場向け2026年モデル展示会のレポートでした。

目についたところをさらっと書き出していっただけですが凄い文字数になってしまいましたが、それだけ幅広く細かな製品のアップデートが行われているということ。コロナ明けから在庫調整が進み幅広いモデルが少しずつ新しくなり始めた結果ですね。

このあともシーズン途中で色々なモデルが飛び出しそうですので2026年のメリダに引き続きご注目ください。

ニューモデルの具体的な納期確認や旧モデルのお得なアウトレット製品のご用命などございましたらお気軽にどうぞ!

本日はここまで、ありがとうございました。

スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ

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