LAKE cycling MX177入荷しました。

自転車用のシューズといえば靴とペダルを連結する「ビンディングシューズ」がその象徴。

このアイデアは古くから存在したと文献にありますが、1984年にLOOK社が開発したシステムが近代ビンディングペダルの祖となりました。

今回ご紹介するLAKEはそれよりも一歩早い1982年にアメリカで産声を上げた自転車用シューズ専業メーカーです。

サイクリング用シューズは「フィッティングこそ全て」という企業理念を持っており、それを実現するために惜しみないアップデートを創業以来40年間行ってきました。

例えば本革アッパーや熱整形カーボンソールの採用、リサーチの蓄積によるさまざまなラスト(足型)のラインナップ、自社工場専業生産によるフルカスタマイズなどなど。

結果的に至れり尽くせりの高級ブランドとして現在は認知されているに至っています。

そのためフルオーダーモデルは90,000円を超えるものまで存在するLAKEですが、今季はそんな高嶺の花ではない「実際に手に取りやすいLAKE」として存在する1シリーズが待望のフルモデルチェンジとなりました。

「177」となったニューモデルの価格は旧モデルと変わらず24,200円(税込)。キチッと「靴」として作られているため、その存在感は普通のビンディングシューズとは一線を画します。

このご時世に他社と比較しても安すぎず高すぎずの価値ある価格設定ではないでしょうか。

3つ穴タイプのCXと2つ穴タイプのMXがあり、特徴的だったベルクロストラップは廃止されてL6-BOAシステム単体に変更。

アッパーは最軽量モデルであるCX301にも採用される人工皮革クラリーノ製。これは本革に比べて軽量でメンテナンスが簡単なのが特徴。

タン部分はBOAのケーブルが擦れる箇所にCarbitex社のCX6と呼ばれるリアルカーボンによる補強が追加され、つま先にはスーパークロスのヘルカー加工のような耐摩擦加工がなされており、うっかりフロントタイヤとの接触をしても削れにくくなっています。

176と比較するとパネルの作り方が大きく変わっているのがわかりますね。

おろしたて即日で擦り傷をつけてガッカリしなくても大丈夫そう。

こういったクラリーノの弱点である傷や擦れなどに対する対策が176よりしっかりなされており、耐久性が考慮されています。

アウトソールは前作から変更無しのグラスファイバーコンポジット素材。

ハイエンドカーボンソールの約半分の剛性なので初めてのビンディングシューズでも使いこなせるちょうど良い塩梅。

今回の初便入荷は2つ穴のMXですが、3つ穴のCXも近日入荷予定です。カラーはブラックのほかホワイト、グレー、イエローの計4色です。

また、以前の blogでもご紹介したとおりLAKEシューズは最高のフィット感を追求してもらうため足のサイズを計測したのち、推奨チャートからあてはまるサイズの前後サイズをお取り寄せしてフィッティングできるサービスを提供しています。

初めてビンディングシューズこそ、しっかりとしたフィッティングでどうぞご快適に!

もちろんその他のモデルのお取り寄せやカスタムモデルのご相談、デザイン起こしなども行なっておりますのでビンディングシューズご検討中の方はお問い合わせ下さいませ。

本日はここまで、ありがとうございました。

スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ