さて、早速ですが皆さまは運動時のエネルギー消費についての仕組みはご存知でしょうか?
通常エンデュランススポーツでは体に蓄えてある糖質と脂質の両方を約6対4ほどの割合で消費して運動しています。
しかし人間の体に蓄えられる糖質は多くて1600kcal。最大限糖質を蓄えた状態でもスポーツサイクリングではおおよそ3時間ほどの運動までしか賄えませんし、強度が上がるレースレベルになればさらに糖質の消費割合が増えていきますので動ける時間は短くなっていきます。運動中に糖質が枯渇するとハンガーノックと呼ばれる体に力が全く入らないといった現象も起こってしまいます。
エンデュランススポーツで必ず補給が必要なのはこのためです。
しかし我々の体は1時間あたりに吸収出来る糖質の上限があり、それ以上のペースで補給すると胃の中で消化しきれず、胃もたれなどの違和感が発生してしまいます。
高強度で運動する場合、必要だからといって計算上の高エネルギー補給をしても実際は吸収されていないという現象が起きてしまうようです。
今回紹介するMAURTEN SPORTS FUELはその課題を克服するためハイドロゲルというアイデアを実現しました。ハイドロゲルはドリンクが胃酸に触れることでゲル化し炭水化物を包み込み、胃に糖質を糖質と察知させない事で排出速度を早め、即座に腸に運びます。
そのため高濃度でありながら人体が吸収可能といわれる糖質の約3倍である500mlあたり320kcalものエネルギーを全身に届けることが可能となったのです!
前置きが長くなりましたが今回はCYKICKSでは珍しいエナジードリンク&ジェルのレビューをご紹介いたします。
製品の話を聞いた時に「コレはなんか凄そう!」と思い在庫を仕入れる時にタイミングよくランナーのお客さんがサブ3狙いでフルマラソンを走ると聞いてレビューを依頼!
以下頂いたレビューです!
”まず、エネルギーの持ちがとてもよかった。通常レース前にはカーボローディングで炭水化物を多めに胃に叩き込む訳ですが、場合によってはお腹の調子が悪くなる事もあるし、内臓を酷使するフルランナーの中には胃痛に悩まされる人も多い。
今回は前日までを通常の食事量にしレース前にモルテンドリンクミックス320を摂取。体力は通常のカーボローディング的な食事を摂った時以上のエネルギーの持ちを感じた。
レース中使う予定だったgel100はドリンクミックスの持ちの良さから結局未使用のまま。モルテンがあったら他に何も要らないという訳ではなく、誰もが悩むフルマラソン前日と当日の食事にナーバスにならなくてもよいというのが一番のメリット。
特に食事が原因でレース中にお腹が悲鳴をあげるタイプのランナーには大変おススメ。キプチョゲなどトップランナーが使っているという点でなんかテンションが上がるのもプラシーボ効果が過分に期待できて良いです。“
以上、サイクリングにも当てはまる点の多いレビューを頂きました。
結果はオーバーペース気味と気温などで後半の足つりに悩まされたそうですが、エネルギー切れは一切感じず無事に初の3時間切りを達成されたようです!おめでとうございます!
特に長時間の運動の場合の事前調整という点はサイクリングと全く同じですね。カーボローディングに使える事はメーカーが推奨する有効な使い方のひとつでもあります。事前の補給がしっかり行えるので短時間高強度のシクロクロスやロードレース、MTBエンデューロなどでも活躍しそうです。
レビューにあったマラソンランナーのキプチョゲですが、自転車乗りにあまり縁のない選手ですのでちょっとご紹介。
オリンピックメダリストにしてマラソンのワールドレコード保有者で、10月に行われたINEOSのスポンサードする「イネオス1:59チャレンジ」で非公式ながら人類で初めてフルマラソン2時間切りを達成。人類史上最速の男として歴史に名を刻んだ現役選手です。
トレーニングや準備期間を含めその時に使ったドリンクがこのMAURTEN SPORTS FUELでした。
https://www.ineos159challenge.com/
来期以降のチームイネオスの補給もモルテンという話もあります。
その他膨大な量のランナーの記録更新をモルテンが支えていますが、おそらくこれから多くのロードレースでもこのモルテンがないと勝てないという状況が出てくるのではないでしょうか?
記録を打ち破るためのMAURTEN SPORTS FUEL。
これからの新しいチャレンジの相棒にいかがでしょうか?
日本公式のわかりやすーい説明はコチラ!
長くなりましたが本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック横山ヨーイチ