ピナレロ GAN Sのライトオーバーホールをご依頼いただきました。

本日ご紹介するのはピナレロ GAN Sのライトオーバーホールのご依頼です。

お預かりしたのは2018年の特徴的なグラフィックが目を引くGAN S。

105組で40万円近い定価でしたがピナレロのミドルクラスとして大ヒットしたモデルです。その人気の理由はツール連覇真っ最中のteamSKY黄金期を支えたDOGMA F8譲りの外観デザイン。

エアロ形状を意識したフラットバックデザインのチューブ、東レとの強力なタッグで出所のはっきりしている「トレカ」をメイン素材としていた点、1台で全てをこなすオールラウンドバイクである事も理由だったでしょうか。

dogma F8と同形状のONDA F8フォーク

マーベルやパリなどから引き継いだthink2システムで機械式とDi2、EPSの電子式にも対応していますので今後もいろいろなバリエーションで組めてまだまだ現役!

今回のご依頼はライフスタイルの変化で数年乗れなかった車体が春からの新生活でまた活躍することができるとのことでテープ、ブレーキシュー、タイヤチューブの消耗品の交換と全体洗車を承りました。

長期不動車は細かなホコリやテープの剥がれが気になりますね。

走行があまりないようなのでチェーンは綺麗。ホイールは汚れが堆積しているので洗浄します。フレ取りやハブのチェックも行いました。

タイヤはロードバイクの補修用タイヤとして定番のヴィットリア ザフィーロPRO Vにて。

15Cのリムなので28cを選択して実測26.5ミリくらいになりました。

今回のザフィーロをはじめピレリのP7やチャレンジのサンレモ、IRCのjettyなど各タイヤメーカーの最新エントリーモデルの出来が20年前とは大違い。

コストの皺寄せが重さや耐久性などに来ますが根本的なグリップ力や転がりやすさなどタイヤに求められるベーシックな性能がめちゃくちゃに良くなっているように感じます。

ひと昔前は完成車付属しているようなエントリータイヤはプラスチックみたいなタイヤばかりでしたからね。

もちろん新品高級タイヤの方が絶対性能が良いのは当たり前ですが、安全性の面からも2、3年使い倒したハイエンドモデルを使い続けるより最新のエントリーモデルに履き替えて頂く事をオススメしております。

続いて車体の洗浄へ…

全体洗車をして乾燥、注油、仕上げにバリアスコートを施して完全復活〜。サイコンのバッテリー交換や初期設定、簡易的なバイクフィッティングも行わせて頂きました。

走行距離が多い場合はBBやヘッド、ハブなどの分解洗浄も提案させて頂きますが今回は点検のみでした。

バーテープは定番のフィジーク 、テンポ ボンドカッシュのソフトタッチにて。バックスキンの風合いは他のテープにない高級感が出て好きです。

2024より動画アーカイブも作っていこうかな、ということで今回はバーテープ巻を撮影してみました。いわゆるハウツーではなく全体工程の確認程度の記録になります。

バーテープ巻はライダーの好みや用途、バーやレバーとの相性、テープの指示など巻き方に無数のバリエーションがありますので1例としてよろしければご覧ください。

春のシーズンインに向けて消耗品交換、オーバーホールのご依頼が増え始めて参りました。現状2週間程度のお預かりで作業しております。全体点検の軽作業を含めご依頼はお早めにお申し付けくださいませ。

本日はここまで、ありがとうございいました。

スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ

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