2023シーズンで17年目を迎えるLEZYNE。
「高級スポーツバイクに見劣りしない高品質なアクセサリー」を製造することを目指す同社は完全自社設計、自社生産を貫くアメリカのアクセサリー専業メーカー。
デザイン、設計はカリフォルニア、製造、流通は台中で行われ全世界80か国で販売されています。
メリダやスペシャライズドをはじめとする世界50社以上のE-bikeがレザインのカスタムメイドLEDライトなどのレザイン製品を標準品として採用している点もブランドの信頼性、価値を高めていますね。
そんな今年はLEZYNEの看板商品であるLEDライトが4年ぶりに大型アップデート!
最も大きな変更は充電ポートが近年標準化されているUSB TYPE-Cとなった事。急速充電対応かつケーブルのリバーシブル化はありがたい変更です。
さらにTYPE-Cは端子自体が防水仕様となっていますので、万が一カバーが外れていてもIPX7相当が期待できるのも注目ポイントです。
※継続モデルであるクラシックドライブ500はTYPE-B、ミニドライブ400XLやヘクトドライブ500XL はTYPE-Aのままです。
また、大きな設計変更としてLEDを小型化し球数を増やす方向にシフトしています。
これは従来のように少ない球数で配光しようとすると、どうしてもスポットライトのような照らし方になってしまい高速でライドする際の視野の狭さにつながると解析。
そのため新しいモデルではLEDを小型、多数化することで今まで以上に幅広い明るさを発揮できるライトになっています。
ということで早速CYKICKSに入荷してきた主要モデルをご紹介!
一覧チャートがあるので詳細はご自身でチェック可能ですが、見どころをまとめてみました。
まずは8LED、2800mAhの「MICRO DRIVE PRO 1000+」。同じ価格帯のLITE DRIVE 1000XLと比較すると…
●バッテリー容量が400mAh増加して15gUP。
●最も低照度の150lmで9時間のランタイムだったのが125lmで11時間に。
このモデルはほぼほぼスペックが変わらず配光とボディサイズの変更にとどまっています。価格も11,880円(税込)と220円安くなっているので旧モデルを選ぶ理由はほぼなさそうです。
続いて5LED、1900mAhの「FUSION DRIVE PRO 600+」。同じ価格帯のHECTO DRIVE 500XLと比較すると…
●バッテリー容量が1250mAhUP。軽量なリチウムポリマーから大容量のとリチウムイオンに変わっているのが大きな変更点で、100lmで10時間稼働は充電回数自体を減らせる。
●重量は84g→129g。価格が6,490円から7,480円と1,000円アップなので、ひとつ格上のヘッドライトにグレードアップしています。
●搭載モードが多すぎるとの指摘を受け続けてきたLEZYNEライト。FUSION DRIVEは全部で6モードに減っていますので押し間違い時のイライラが少し減りました。
十分な明るさとランタイムを持ったあらゆる用途に必要十分な万能モデルと言えそうですが、もっと軽量なモデルがよい場合は次のKTV PRO DRIVE+がお勧めです。
3つ目のKTV DRIVEは首振りができない樹脂ボディの最廉価モデルとなりますが、新しくなったKTV PRO DRIVE+はその派手な名の通りもっとも大きくアップデートされたモデル。
●バッテリー容量が400mAh→1400mAhになり、最も弱い100lmモードで8時間の点灯が可能
●充電端子も上位モデルに合わせてUSB-AからCに変更され防水化、LEDも1つから3つになり、広い面を照らす配光になっています。
名前はKTVのままですが、他社の中堅モデル並みの機能をもったライトになったので価格は上がっています。しかしそれも3960円から4,840円と880円UPで納めているのは驚異的。
同カテゴリーに位置するキャットアイのAMPP300と直接対決になる予感ですが、2200mAh容量があるAMPP300と同じランタイムが実際に出るのか比較してみたいところです。
最後にテールライト唯一のモデルチェンジとなったZECTO DRIVE+
●200lmの最大明るさと650mAhのバッテリー容量。
●充電端子がUSB TYPE-Cに。
●背面のクリップ&ベルトは旧モデルから変更なし。
バッグのループに通したりシートポストやフレームに直接つけたり自由自在です。
ただしベルトで留めた際にセンタリングされない問題は解決していませんでした。(これはほんとに謎なのでいつか直接デザイナーさんに意図を聞いてみたい)
ヘッドライトと同じくLEDが小型化し、数が増えたことでレンズを排し全体が3.5ミリ薄くなりコンパクトに。
2個のLEDと4個のLEDを交互に光らせる最も低電力なモードで35時間の連続稼働となったので毎日の利用でも充電回数を減らせます。
ブレーキに連動したアラートモデルの販売は今のところ無いようですので期待したいですね。
以上、今回入荷したLEZYNEのY17新型ヘッドライト3点とテールライト1点をご紹介してみました。
秋が近づき、日が短くなると早朝や夜間のライトの重要性はどんどん増してゆきます。特に高速で走るロードサイクリストや街灯のない夜道を走るツーキニスト(この呼び方最近聞かなくなりましたね)はライトの準備を忘れずに、安心安全なライドに努めてくださいませ。
しかしやはり電気系アクセサリーは日進月歩で良くなっていきますね!
キャットアイの乾電池式LEDライト「HL-EL100」の軽さと白い光に感動して即買いしたのも早20年前、それに比べ最新ライトはもはやレーザービームのごとし明るさです。
5年以上灯火類の更新をされていない方は是非一度最新モデルをお試しくださいませ。夜道の恐怖が吹き飛びますよ。
ご注文、ご予約お待ちしております。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
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