手組ホイールのご依頼お受けしました。

あけましておめでとうございます。

2020年はまるで創作のようなパンデミックに全人類が翻弄され、新しい生活様式を模索せねばならないという大きな課題に直面しました。

伝え聞く海外の様子は日本よりもはるかにひどく、この冬の期間で国内も一体どうなるか全く予想もつきません。

しかしそういった逆境のなかであっても心と体双方の健康を維持することのできる自転車の利用は広く歓迎、推奨されるのは疑いのない事実です。

CYKICKSではサイクリストの皆さんのスポーツバイクライフを支えるという使命をもって2021年も営業していきたいと思いますのでどうぞお付き合いください。

という事で新年初めの記事は手組ホイールから!

普及型パワーメーターの元祖ともいえるパワータップハブ。

まだまだ現役で使っている方も多いかと思いますが、そろそろ時間が経ってリムやスポークを交換して軽量化を狙ったりトレンドに合わせてワイドリム化したいという希望を頂きました。

今回は手組みホイールの定番リム「TNI AL22W」を使って組み立てました。AL22Wはニップルを受けるハトメがありません。おかげで軽量ですがニップルホール周りにバリなどが残っていたりしますので気になるところは下準備として研磨して組み立てます。

バリを削って…
ニップルを受ける面を滑らかにします。

ここでちょっと脱線しますが、ワイドリムの効果というものの解説を少しだけ。

ワイドリムはタイヤ幅に対して従来よりも2〜4ミリ幅の広いリムを推奨するというもので、2020年からはヨーロッパリム機構「ETRTO」もワイドリムを基準に制定され直して本格的にベーシックなものとして定着しています。

ロードバイク用タイヤの場合、内幅19ミリのリムに装着する事を前提としたタイヤ幅表記になりました。

新ETRTO表

ワイドリムはタイヤの仕事量の多いMTBでは特にその恩恵が大きく、リムが広かる事でタイヤの変形量が減り、転がり抵抗の改善、快適性の向上、高いコントロール性というスポーツバイクに大切なポイントをおさえることができる取り入れなきゃ損!という仕様です。

ただしアルミリム などでは重量が増す傾向がありますので体重が50kg以下の軽量級ライダーは従来通りのナローリムの方がフィーリングが良いという場合もあります。

適材適所ですが、殆どのサイクリストにとってはワイドリムを選択した方が良い感想を頂けます。

タイヤの変形の仕方やハブ軸の振動がわかりやすい動画がありますので百聞は一見にしかず、是非ご覧くださいませ。

という事で話は戻りまして、今回のホイールは32Hという事もありスポークのモデルによってかなりの重量差が出てしまいますので軽量化を狙ってのSAPIM「CX-RAY」を採用しました。

丸穴に通る軽量エアロスポーク!
組み立てました。

狙い通りアルミリムで組んだパワータップのホイールとしては軽量な実測962gに仕上がりました!

現在利用中のホイールのカスタムや組み替えなど、ご要望ありましたらご相談下さいませ。

本日はここまで、ありがとうございました。

スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ

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