CYKICKSでお取り扱いしている完組ホイールのなかで、最も売れているのがオランダのホイールブランドであるSCOPEcycling。
SCOPEは今年のパリルーベ開催に合わせ、走行しながら空気圧を調整できる「ATOMZ」システムを発表、プロモーションして注目を浴びたニュースが記憶に新しいところですね。
そんな非常識ともとれる情熱に溢れた同社から2021年にデビューしたのが新しいフルカーボンホイールのSPORTSシリーズ。今回は45ミリハイトのリムブレーキモデルであるS4Cのご注文をいただきましたのでご紹介いたします。
まずRシリーズと最も異なるのはフリー機構。Sは旧Rシリーズとも異なるオーソドックスな3pawlシステムを採用しています。
ロックナットなどは無く、DTswissなどと同じはめ込み式のエンドキャップ。
リムは19Cなので旧Rシリーズと共通でしょうか。外幅が26ミリなのでひと昔前のフレームでもクリアランスの心配をしなくてもよさそうです。
デカールが最小限になっているのでホイールブランドを目立たせたくない方にはうってつけ。
コストを抑えるために採用されたであろうスポークはSapim CX leader で2.5×1.5ミリという珍しいエアロスポーク。フロントはラジアルの18本、リアは2to1組の21本と教科書通り。
寸法的に実質2ミリプレーンを四角く潰したエアロ形状なので軽くはありませんが剛性的にはかなり有利になる断面形状です。
実測重量はリムテープ込で1568g。重さだけみればRシリーズとほぼ変わらずに5万5千円節約できる定価143,000円(税込み)は驚異的です。よいタイヤを心置きなく選べますね!
Rシリーズとリムテープやクイック、ブレーキシューは共通。付属のチューブレスバルブを使うことでチューブレス化も可能ですが、今回選んでいただいたタイヤはSCOPEと共同開発しているシュワルベのワンを扱いなれているクリンチャータイプにて。
めっきり選択肢の減ってしまったカラーデザインのラインナップが用意されているシュワルベタイヤは貴重です。フックドリムなので安心してクリンチャーが使えるのもよいですね!
ちなみに付属のチューブレスバルブのナットにはリム内部のエアを密閉させないために抜き穴が用意されていたりします。細かい!
昨今の情勢の都合でいつ価格改定があってもおかしくない状態ですので、ニューホイールをご検討中の方はお早めにどうぞ!
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
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